[1]野球における股関節と下半身の主な筋肉の働き | [2]股関節と下半身のパフォーマンス&チューブトレ | [3]股関節と下半身のPNF基本パターン | [4]PNFトレーニングの注意点 |
PNFを行うにあたって、より効果を得るために、次の点に注意してください。
1)伸ばしたい、あるいは強くしたい筋肉に対して、トレーニング前にストレッチを行う。
2)軽く筋肉を刺激する目的にのために、筋肉をマッサージ(軽察、振せん、叩打)する。
3)動かそうとする筋肉の支点となる関節が動いたり、ほかの筋肉の代償運動が出ないようにリラックスして行う。
4)負荷量がオーバーにならないように、静止状態での時間を3~5秒として、反復回数を6~10回程度から始め、1セットが終われば休息期を入れ、目標セットを行う。
5)トレーニングする人も、テクニックを施す人もPNFに慣れる必要があるので、負荷の強さや加減を話し合いながら進める。
実際にテクニックを実践する場合は、オーバーフロー効果を得るために、動きやすく強い筋肉からトレーニングに入ります。また、PNFを行う筋群に対して、十分なストレッチと抵抗を与えて緊張させることが大切で、PNF効果の電気の放散は、徒手抵抗の大きいほうが、より多く得ることができます。
基本的に対角らせんの運動をさせ、開始肢位でのつま先、足首の動きと終了時での足の動きは、しっかりと意識させると、筋肉をよく使うことができます。
【参考文献】
『リハビリテーション医学講座第3巻/運動学』(斎藤宏・編著、医歯薬出版)、『リハビリテーション医学講座第4巻/神経生理学・臨床神経学』(中村隆一・編集、医歯薬出版)、『臨床PNF』(P.E.サリバン他・著、メディカル葵出版)、『PNFハンドブック』(S.S.アドラー他・著、クインテッセンス出版)、『新・徒手筋力検査法』(H.J.ヒズロップ著・共同医書出版社)